2021年8月19日、文部科学大臣メッセージ「「夏休(なつやす)み後(ご)の学校(がっこう)がはじまって、不安(ふあん)や悩(なや)みがあるみなさんへ」が宣せられた。
文部科学大臣からこのようなメッセージが宣せられた背景には、18歳以下の自殺が学校の長期休業明けにかけて増加する傾向があるため。
メッセージのタイトルによみが振られていることからも、文部科学省としてはこのメッセージを小学生にも届ける必要性を感じていることが分かる。
小学生向けのメッセージでは、
「小学生のみなさんへ~ 不安やなやみがあったら話してみよう ~
夏休みが終わり、学校で久しぶりに友達と 話をしたり、みんなで勉強したりできるのが楽しみな人もいるでしょう。もしかすると、いつもの生活や学校生活に困ったことや、イヤなことがある人、学校が始まることが不安な人もいるかもしれません。
もし、困ったことや、イヤなことがあったときには、家族や先生、学校のスクールカウンセラー、友達、だれでもよいので、なやみを話してみてください。
どうしても周りの人に相談しづらいときは、電話やメール、ネットなどを使って、相談窓口に遠りょなくあなたのなやみを聞かせてください。
また、あなたの周りに元気がない友達がいたら、ぜひ積極的に声をかけてあげてください。あなたの声がけで、友達が元気になるかもしれません。」と優しく語りかけています。
また文部科学大臣メッセージは大学生等向けに発信されており、
「学生等のみなさんへ
長期休業期間中から休業明けにかけて、自身の将来のキャリアや学業の問題について、あるいは人間関係などについて、悩みをもったり、不安を感じたりすることがあるかもしれません。そんな時には、家族、友人、学校の先輩や教職員等、身近な人にあなたの悩みを話してみてください。必ずあなたの味方になってくれる人がいます。絶対に、一人で悩みを抱え込まないようにしてください。
各地域には電話や SNS などで相談できる窓口、また、各大学等にも相談窓口があります。周囲への相談が難しい場合には、ぜひ利用してみてください。
また、あなたの周囲に元気がない人がいたら、ぜひ積極的に声をかけてあげてください。あなたの声がけが、身近な人の悩みや不安を和らげることにつながるでしょう。」と同じく悩みを一人で抱え込まないように訴え掛けています。
できる人が、できることを。
孤独と孤立を抱えながら生きている方に向けて「できる人が、できることを」。
一緒に不安で、苦しく、暗いトンネルを一緒に抜けるため、手を差し伸べる勇気を。
【引用・参考文献】
・「文部科学大臣メッセージ『夏休み後の学校が始まり、不安や悩みがあるみなさんへ』」 文部科学省(2021年)
・「令和3年6月23日児童生徒の自殺防止に係る取組について(通知)」 文部科学省(2021年)
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